Tuliko Journal

Web会議の場所がない?1人用防音ブースUI1-Sの選び方

日本のオフィスを想定したUI1-Sの設置イメージ。デスクとスツールは別売り。

会議室が空かない。自席で話すと、隣の人が気になる。電話やWeb会議の場所を分けたいオフィスでは、1人用防音ブースが選択肢になります。

UI1-Sは、扉のある1人用防音ブースです。素材、換気、操作部、別売りの家具を写真や図で見ながら、使い方に合う構成を考えましょう。設置条件や費用、コクヨの1人用ブースとの違いも整理します。

導入前に見る、3つのポイント
  • 用途:1人の電話・Web会議が中心か。
  • 使い勝手と設置:必要な家具と、扉・通路を含む空間を確保できるか。
  • 費用:家具・配送・設置を含む総額が予算に合うか。

会議室不足と音の悩みを整理する

聞こえてくる音を減らしたいのか、自分の話し声を周囲に広げたくないのか。まずは、困っている場面に合わせて対策を選びます。

困っている場面 検討する対策 判断のポイント
自席で周囲の音が気になる ヘッドホン、席の配置変更、吸音対策 聞く音への対策と、自分の声の音漏れ対策は別に考える
電話・Web会議の声が周囲に届く 扉のある1人用防音ブース 扉を閉めた状態の性能、換気、使い勝手
1人のWeb会議で会議室が埋まる 通話用の個室ブースを別に用意 1人用と複数人用の使い分け、予約・利用時間のルール
チームで対面の打ち合わせをしたい 会議室、複数人用ブース 利用人数と机・椅子の構成

視線を遮ることと、声の伝わり方を抑えることは別の課題です。共用する場合は、予約・長時間利用・清掃のルールも一緒に決めておきましょう。

UI1-Sの構造と使い勝手

素材や機構の役割を、10の細部から見ていきます。UI1-Sに対応する試験では、音声レベル低減量DS,Aは33.0 dB、Class A(ISO 23351-1:2020)。報告書のモデル名はUI1で、外寸W1,000 × D1,086 × H2,240 mmがUI1-Sと一致します。遮音試験報告書・3〜4ページ

33.0 dBは、室内の音量ではなく音声レベルの低減量です。

会話が聞こえなくなるという意味ではありません。聞こえ方は、声量、設置場所、周囲の音、扉の状態によって変わります。

UI1-Sの強化ガラスとフレームの接合部

10 mmの強化ガラス

ガラス部には10 mmの強化ガラスを採用。室内の様子が見えるため、共用時にも利用状況を確かめられます。遮音はガラス単体ではなく、扉や壁を含む完成品の試験値で判断します。

表面処理を表す資料ベースのイメージ

アルミフレームと粉体塗装

フレームは6063アルミニウム合金、外装は粉体塗装鋼板です。周囲の壁や家具に合わせて外装の仕上げを選び、実物の色見本で確認します。図は表面処理のイメージで、外装の柄ではありません。

遮音と吸音の多層構造を表す資料ベースのイメージ

遮音と吸音の多層構造

55 mmの遮音板が音の伝わりを抑え、内装側の15 mm吸音パネルが反射音を抑えます。天井と床にも遮音層を備えます。55 mmは板1層の厚さで、壁全体の厚さではありません。

内装パネルの取付け構造を表す資料ベースのイメージ

溝にはめ込む内装パネル

吸音パネルの両端を、フレームの溝にはめ込む構造です。工具で取り外せるため、汚損時の交換や点検について施工担当者に相談できます。清掃方法も引き渡し時に確認します。

ドアクローザーの構造を表す資料ベースのイメージ

開閉を支えるドアクローザー

標準のドアクローザーは、閉じる途中と最後の動きを調整できます。通話前に扉を閉め、閉まり方は設置時に確認します。左右の開き方向は注文時に指定でき、追加料金や納期延長はありません。

UI1-Sの天井側にある2基の換気ファン

2基の換気ファン

ファン2基を備え、通風量は1.56 m³/min(仕様値)です。扉を閉めて使う間も空気を入れ替えます。換気は冷房ではないため、室温はオフィス全体の空調と合わせて考えます。

在室センサーの構成を表す資料ベースのイメージ

在室センサーの連動機能

シリーズ資料には、在室を検知して照明・換気を連動させる構成が紹介されています。日本向けUI1-Sでは、検知方式と連動範囲を見積もり時に確認します。

UI1-Sのダイヤル式コントローラーの構成例

ダイヤル式の操作部

製品資料の操作部はダイヤル式です。トップライトは0〜18 Wで調光できます。換気・昇降デスク・シーン機能の操作範囲は、選ぶ家具と制御仕様に合わせて確認します。

UI1-S底部のキャスターと高さ調整脚

キャスターと調整脚

底部に4個のキャスターと調整脚を備えます。キャスターで位置を調整し、設置時は脚で水平を合わせます。本体は326 kgあるため、移動・固定は設置業者へ依頼します。

UI1-Sの別売り昇降デスクの構成例

姿勢に合わせる昇降デスク

昇降デスクは幅700 × 奥行300 mm、高さ730〜1,200 mm。座る・立つ姿勢に合わせて調整でき、カップホルダーを1個備えます。写真の机・椅子は別売りで、本体価格に含まれません。

UI1-Sの主な仕様

項目 UI1-S
利用人数 1人
外寸 W1,000 × D1,086 × H2,240 mm
内寸 W846 × D986 × H2,066 mm
本体の床面積 1.086 m²(外寸の幅×奥行から算出。設置に必要な空間とは異なります)
本体重量 326 kg
主な材料 6063アルミニウム合金、1.0 mm粉体塗装鋼板、吸音材、55 mm遮音板、15 mm内装吸音パネル、10 mm強化ガラス、カーペット
音声レベル低減量 DS,A 33.0 dB/Class A、ISO 23351-1:2020
換気 ファン2基、通風量1.56 m³/min(仕様値)
照明 調光式トップライト(0〜18 W)
扉 ドアクローザーを標準装備。開き方向は注文前に指定・確認
家具 固定デスク/昇降デスク/昇降スツールを別途選択
電源 コンセントモジュールを備える。日本向け電源・プラグ、追加モジュールの構成は見積もり時に確認

仕上げは、外装・内装吸音パネル・張地・カーペット・天板に分けて選びます。内装パネルにはシルバーグレーとダークグレー、天板には白・黒・木目調の仕上げ例があります。天板の基材は仕上げによって異なるため、部位ごとの色見本と最終見積もりで構成をそろえます。詳しくはUI1-Sの製品情報をご確認ください。

コクヨ WORKPOD FLEXとの比較

比較対象は、コクヨ WORKPOD FLEXの「1人用デスク・背面パネル」です。同じ製品名でもサイズや家具構成で仕様が変わるため、ここではこの構成の公表値を掲載しています。

この2構成では、UI1-Sは本体の床面積が小さく、別売りの昇降デスクを選べます。コクヨの掲載構成は天板が広く、高さは718 mmです。置ける場所と、机の上で何をするかを照らし合わせて選びましょう。

表は横にスクロールできます。

比較項目 Tuliko UI1-S コクヨ WORKPOD FLEX・1人用デスク
本体の幅×奥行 1,000 × 1,086 mm 1,100 × 1,100 mm
本体の床面積 約1.09 m² 1.21 m²
ISO 23351-1の音声レベル低減量 DS,A 33.0 dB/Class A 今回確認した公式ページでは同指標の数値を確認できず
換気の表示 1.56 m³/min(仕様値) 約40秒に1回(圧力損失を含まない性能値からの計算)
天板と姿勢 別売り昇降デスク:700 × 300 mm、高さ730〜1,200 mm 天板:800 × 400 mm、高さ718 mm

確認日:2026年10月15日。床面積は本体のみで、扉・通路・搬入・施工・点検の空間を含みません。コクヨは背面パネルの1人用デスク構成です。

参照:コクヨ WORKPOD FLEX公式情報

遮音性能と換気の数値は、そのまま優劣の比較には使えません。 コクヨについては同じISO規格の音声レベル低減量を今回確認できていません。また、風量と空気が入れ替わる時間は異なる指標です。いずれも、数値が未掲載だから性能がないという意味ではありません。

座って入力する時間が長いなら、天板の奥行・高さと椅子の組み合わせを重視します。立って使う場面もあるなら、高さ調整の範囲を見ます。UI1-Sの昇降デスクは高さを変えられる一方、天板は掲載したコクヨの構成より小さいため、使う機器や資料が収まるかが判断のポイントです。

費用は、家具・税・配送・組立設置の範囲をそろえた見積もりで比較してください。コクヨの公開情報だけでは同条件の総額を確認できないため、ここでは価格の優劣を示していません。

本体価格と、導入までにかかる費用

UI1-Sの本体参考価格は、1台¥1,367,000(税込)で、基本設置費を含みます。家具オプション・配送費は別途です。希望する家具を選び、設置場所の条件を伝えたうえで総額を確認してください。

項目 参考価格(税込) 扱い
UI1-S本体 ¥1,367,000 本体
配送 ¥100,000 必須・別途
固定デスク ¥47,000 別売り
昇降デスク ¥133,000 別売り
昇降スツール ¥28,000 別売り

表の金額は1台あたりの参考価格です。本体+固定デスク+昇降スツールなら、商品参考小計は¥1,442,000(税込、基本設置費込み)。この小計に配送費および条件による追加作業費は含まれません。複数台の導入や地域・搬入・施工条件による追加費用は、個別のお見積もりでご案内します。

見積もりの際は、次の情報があると設置条件を整理しやすくなります。

  1. 使い方と同時利用人数:電話、オンライン商談、集中作業のどれが中心か。
  2. 設置候補の平面図と天井高さ:本体だけでなく、扉の開閉と通路も確保できるか。
  3. 搬入経路と床の条件:エレベーター、出入口、段差、床の耐荷重など。
  4. 電源と室温の条件:日本向け電源・プラグ仕様、コンセント位置、オフィスの空調。
  5. 家具と仕上げ:PCや資料の大きさ、希望の姿勢、外装色、内装、開き方向。

建物側の手続きや設備条件は、管理会社・設置業者とあわせて確認してください。

購入前によくある質問

音漏れはなくなりますか?

音漏れがなくなるという保証ではありません。会話内容の扱いに配慮が必要な用途では、試験値だけで判断せず、声量や設置場所、周囲の音も含めて確認してください。

1.09 m²の空きがあれば置けますか?

約1.09 m²は本体だけの床面積です。扉・通路・組立点検の空間に加え、天井高さ、搬入経路、床の条件も確認する必要があります。

写真のデスクと椅子は付属しますか?

家具は別売りです。固定デスクまたは昇降デスクを選び、必要に応じて昇降スツールを追加します。

設置後に、キャスターで移動できますか?

キャスターは備えていますが、本体は326 kgあり、設置時には調整脚で水平を出します。社内のレイアウト変更でも、移動経路、床の条件、移動後の固定と調整を設置業者に確認してください。無断の移設に起因する損傷は保証対象外です。

冷房や、センサーによる自動制御は付いていますか?

換気ファンは備えていますが、冷房装置ではありません。センサーによる照明・換気の連動などは、納入する制御仕様を見積もり時にご確認ください。

USBで充電できますか?

USBモジュールの有無は、選択する構成によります。USB充電を希望する場合は、必要な端子と使う機器を見積もり時にお知らせください。対応する電源条件とあわせて確認します。

保証はどの範囲ですか?

設置・使用開始から3年間、保証対象と確認された品質上の不具合に対して、該当部品の交換などで対応します。ガラス、誤使用、無断の改造・移設・分解に起因する損傷などは対象外です。配送費や作業費の扱いを含む条件は、保証・アフターサービスの案内とお見積もりでご確認ください。

設置場所と使い方から相談する

電話やWeb会議の場所を執務席から分けたい。利用者に合わせて家具を選びたい。UI1-Sを検討する際は、こうした使い方と、設置できる場所をあわせてお知らせください。

設置候補の写真・平面図、同時に利用する人数、希望の家具があると、配置と費用を具体的に検討できます。製品の概要は、UI1-Sの紹介記事でもご覧いただけます。

この記事について

作成:Tuliko。提供されたUI1-S製品資料、対応する試験報告書、現行の販売情報、各社の公式公開情報をもとに構成しています。比較は実機を同条件で並べた試験ではありません。仕様・比較情報の確認日:2026年10月15日。価格・費用の確認日:2026年10月29日。